大正区のリトル沖縄をポタリングした後、千本松渡船場から渡し船に乗って木津川を渡り対岸の西成区へ。
南津守から新なにわ筋を北へ。
津守神社。
この一帯が新田開発された江戸時代に遡る歴史を持つ鎮守。
南海高野線の寂れた区間、通称汐見橋線。
草の生い茂る線路。
汐見橋と岸里玉出駅の間を各駅停車のみが往復。
その南海高野線の津守駅前から津守商店街を抜けて鶴見橋商店街へ向かいます。
鶴見橋商店街西側の入口。阪神高速15号堺線の津守出入口にこんな商店街があることは地元の人しか知らないでしょう。
洋菓子のリスボン。
昭和30年台から時間が止まったようです。
この脇の路地裏に寺門ジモン激賞の知る人ぞ知る焼肉政ちゃんが。
私も一度行きましたが言葉に出来ない強烈さでした。
捌いた牛肉のいらない部分を屠殺場で働く人たちが持ち帰って食した貴重な食材。
行き交う人は高齢者ばかり。
5番街へ。アーケードは続きます。
スーパー玉出。
大阪の商店街では欠かせない彩り。
大阪の商店街では欠かせない彩り。
当然ハングル併記。
地下鉄四つ橋線花園町駅のそばですが、この駅で降りたことがなければ、この商店街の存在を知ることはないでしょう。
生活レベルの差はこの高低差ほどあると言えます。
ここからがドヤ街です。
潰した缶はいくらで売れるのでしょうか。
大阪市の生活保護率は56.5%。
1,000人中およそ57人が生活保護を受けています。
全国平均は16.9%、そして西成区はなんと232.4%。
区民の四人に一人は生活保護受給者ということになります。
一方で暴力団の資金源となる不正受給も後を絶たず、大阪市の調査Gメンの重点取締地域にもなっています。
西成でカラオケといえば商店街の居酒屋が最近の流行り。
機嫌よく喉を鳴らす声が通りに響きます。
1曲100円。
宿をひっくり返した言葉が語源。
いかにも悪そうな小学生がドヤの前で遊んでいました。
この町にも子供が暮らしています。
まだ未就学児でしょうか。
しかしプレーヤーがなければ無用の長物です。
頭上には路面電車が走ります。
つまりここは路面よりも下の街、ということ。
これを東に進めば阿倍野へ。
その目と鼻の先には日本一高いあべのハルカス。
大阪の矛盾がここにあります。
かつてはあいりん地区の日雇い労働者の憩いの場所だった新世界はすっかり様変わりしてしまい、今や家族連れやカップルが串かつを食べて通天閣に登る観光地。
私の知る新世界はもうありません。
彼らの居場所は無くなってしまいましたが、北東部にはまだ最後の聖地が残っています。
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