2009年1月1日木曜日

廃道本

Photo 「酷道をゆく」という本がヒットして人気上昇中のサブカルチャー「酷道」もの。そんな中、「廃道」をテーマにした「廃道本」を読みました。もちろん「酷道をゆく」シリーズ同様自分がMTBでシングルトラックを走るヒント探しのためです。この本の著者はそれぞれに「山さいかねが」 「日本の廃道」 を主宰し自身の活動をネットで公開していましたが、ブームに火が付きこの度出版となったわけです。(彼らは「廃道をゆく」も同時期に発表している)
「酷道をゆく」は冒険心をくすぐる内容ではあったものの、シングルトラックという観点からはちょっともの足りない感じでした。しかしこの本で紹介されている廃道はシングルトラック以上の道で、筆者はそこをMTBで、あるいは徒歩で調査と踏破を試みます。それは危険と隣り合わせ。私が今まで探検した房総のシングルトラックも、一歩間違えば遭難の危険もあるのだと改めて思いました。廃道が建設された歴史的な背景もよく調べれており、読み物としても充実した内容です。私は林道ツーリングシングルトラックで素掘隧道が多いコースを好んで選びますが、千葉県は隧道王国らしく、明治時代に開削された全国の隧道358のうち千葉県は76、昭和初期には250で全国2位だったというのですから、意外です。決して深い山間地ではない千葉でこれほどの隧道が必要とされたのは、高さの割りに山が急峻であること、そして小さな集落が山間部に点在し、それらを結ぶ生活道路としてたくさんの連絡道などが整備されたからなのでしょう。私が走っているシングルトラックはそうした歴史を持っているのかもしれません。


2 件のコメント:

  1. とても内容が充実してて良いと思います。
    自分も自転車に乗って走り回るのが大好きなのでたまーに海外行って走ったりしてます。
    でもやっぱり日本のこういう所を走るのも好きなのでこのサイトお気に入りに入れときたいと思いますね^^
    自分もブログとかやりたいと思うんですけど、コメントぐらいしかパソコンできないのでいろんな人の見て廻ってます。ブログ更新頑張ってください

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  2. PINARELLOさん、コメントありがとうございます。ロードバイクに乗っているのでしょうか?
    私は千葉県以外では茨城県しか走ったことが無いので、海外でも乗られるとはうらやましい限りです。
    ブログは意外と簡単ですよ。私にも出来るくらいですから。もし始めたら教えてください。

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